眉月的雑感綴

最低最悪の敗戦

ソフトボールは、エース上野が 『2日で28イニング400球』 という、ありえないぐらいの頑張りで、見事金メダル。特に、決勝の前日に行われた準決勝と三位決定戦が、彼女にとって非常にストレスの溜まる展開だったように思えるだけに、それに耐え切った、彼女の、肉体的、精神的タフネスには、本当に頭の下がる思いがする。上野投手、ならびに、ソフトボール日本代表選手の皆さんに、心の底からおめでとう、そして、ありがとうと言いたい。

野球の方は、予選リーグに続いて、準決勝でも、また韓国に負けた。

自分は、野球の勝負って、よほど戦力に差がないのであれば、一試合だけの試合結果だけなら、どっちに転んでもわからない部分があると思ってるし、日本と韓国で、実力差がそんなにあるわけではない、とも思ってる。だから、「負け」 という結果自体は、不思議でもなんでもないと考えている。しかし、今日の試合は、負け方が悪すぎる。

7回裏、韓国の攻撃、二死一二塁でピッチャー藤川。カウント2-2。自分は、キャッチャー矢野が、100%ストレートを要求すると思っていた(テレビを見ながら、「2-3までは全部ストレートじゃぁ!」 とか叫んでいた)のだが、…… 矢野が外低めにミットを構えたのを見て、すごく嫌な予感がした。案の定、ストライクの高さのフォークをうまく引っ掛けられ、一二塁間を抜かれて同点。…… orz

藤川が日本球界を代表するストッパーである所以、言い換えると、彼が異能者である所以は、ストレートの速さと球質。あの場面で、なぜストレート勝負でなかったのか、自分には理解できない。自分の感情でいくと、あそこで藤川が全力のストレートを投げて打たれたのであれば、納得がいく。日本球界の持つ、最高最強の才能の一つが、韓国人打者に通用しなかった。そういう風に事実を受け止め、自分を納得させることができたのだ。

この試合の投手起用にも、大いに不満がある。先発に杉内を立てた時点で、「ダルビッシュ以外は総動員」 ということで、これはこれで、何の問題もナシ。杉内→川上→成瀬と小刻みに繋いで、7回に藤川を突っ込んだのも、まぁわからないでもない。しかし、藤川が同点にされた、という 「事件」 があったにせよ、なぜ8回が上原でなく岩瀬なのか。岩瀬を使う気があるなら、なぜ、岩瀬→藤川の順番でなかったのか。

自分は、この試合、川上と上原の使い方がキーになると思っていた。川上は、もともと試合を作れる実力のある投手だし、今大会も、そこそこいい出来だったように思える。この展開であれば、六、七回あたりまで川上を引っ張ってもよかった気がする。上原の方は、(八回に岩瀬と涌井で4点取られたことで)登板すらできなかった。上原は、役割としても 「抑えの切り札(=相手の攻撃を無得点に抑えることを一番期待されている投手)」 だし、藤川に比べると、ある程度長いところでもいける気がする。七回一イニングで藤川が潰れたのなら、一点が死ぬほど重い状況になってしまった八回の頭から、上原を突っ込んで欲しかった。

実は、ストッパー陣のやりくりについては、自分は、予選リーグの韓国戦でも、「何でぇ?」 と思ったことがある。この試合は、和田の続投について、星野監督が 「失敗した」 とコメントしているようだが、自分は、アレは問題ないと思っている。で、一番の 「何でぇ?」 は、2-2の同点で迎えた9回表、韓国の攻撃二死二塁の場面で、なぜ藤川を投入せず、岩瀬を続投させたのか、だ。

一点取られるとかなり敗色濃厚になるこの場面、なぜ、『バットに当たる確率のより低い』 藤川にチェンジしなかったのか。前の回に川上がピンチを背負ったときには、二死から岩瀬を投入しているのに、なぜ、この場面で、藤川の投入をためらったのか。自分には、和田の続投よりも、こちらの方が、比べ物にならないぐらいの重大な失敗だったように思える。

この試合には、もう一つ、大きなポイントがある。3点差となって迎えた9回裏、新井、稲葉、村田の三連打で、1点返してなお無死ニ三塁の場面。ここで、打者阿部は、左中間やや浅めのフライを打ち上げてしまう。自分はこの場面で、阿部に最大限、「ライトフライを打つ努力」 をして欲しかった。

この場面でもっとも重要なのは、「(同点のランナーである)二塁走者を三進させる」 こと。レフト方向の飛球では、三塁ランナーはタッチアップできても、二塁ランナーはまず三進できない。レフト方向に打球が飛ぶのと、ライト方向に打球が飛ぶのとでは、雲泥の差があるわけだ。

もっと突っ込むと、「より高い確率で二塁走者を三進させる」 のであれば、スクイズという選択肢もあった気がする。仮にこれが、九回に一点負けてて無死二塁だったら、まず 「送る」 のがセオリーなんじゃないだろうか。点差と、前に三塁走者がいるという部分が違うだけで、実現させたい状況は同じはず。韓国バッテリーや守備陣も、あまりスクイズを警戒しているようには見えなかったし。

まぁしかし、すべては結果論。

自分的には、三位決定戦には興味ゼロ。「韓国と本気でやって二度負けた」 という、重い事実だけが残った五輪野球だった。

次の対韓国本チャン勝負は、来年春のWBC。その場で五輪の借りを、たんまり利子を乗っけるぐらいに、キッチリ返してもらいたい。
  1. 2008/08/23(土) 00:35:23|
  2. 眉月スポーツ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<チームに非ず | ホーム | もっと妖しさを>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://bigetz.blog62.fc2.com/tb.php/208-27c968d8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

bigetz

Author:bigetz

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Temporary Counter

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する