眉月的雑感綴

イチローの物語

んでは、WBCの話を。長くなると思うので、適度にお付き合いくださいませ。

全体的には、日韓のレベルの高さだけが目立った大会という印象です。もちろん、野球って、「一試合だけでは実力の差が勝敗に反映されにくい球技」 だと思いますけど、それでも、日本も韓国も、韓国以外、日本以外のチームには一度も負けてないという事実はすごく大きい。でもって、大会中の日韓戦は、決勝トーナメントまで二勝二敗で、決勝戦も、九回やっても勝負がつかなかった。それほどいい勝負だったわけです。

決勝戦の10回表、川崎が 「絶対にやっちゃいけないポップフライ」 に倒れた直後、岩村の二盗で二死一三塁が二死二三塁に変わった場面で、韓国側が純粋に満塁策を取らずに、歩かせてもいいという気持ちも含みつつもイチローと勝負という選択肢を選んだ際に、自分は、「今回のWBCが、『イチローの物語』 なのか、『韓国野球の物語』 なのか」 という気持ちで見てました。

後に、韓国の金寅植監督は、イチローを歩かせる指示を出していたにもかかわらず、バッテリーに意図が伝わっていなかったと話していましたが、はっきりと敬遠なのか、臭いところを付いていけなのか、それを確認する機会は何度もあったわけで(ピッチングコーチがマウンドに足を運び、しっかり意思を伝えれば良かったのだから)、これはちょっと後出しっぽいなぁ、って気はします。

ただ、イチローと勝負して、もしイチローを抑えていたなら、多分、韓国が優勝だったような気がするんですよね。それほど、あの、イチローの打席の持つ意味は大きい(『イチローの物語』 なのか、『韓国野球の物語』 なのかと書いた背景はそんなとこにあります)。状況的に、右サイドスローの林昌勇投手と、左打者と右打者、どちらと勝負させるべきか、また、林投手が四死球を与えるリスクはそれほど大きくないだろうと考えると、戦術的には塁を詰めておくのがセオリーだと思いますが、そこをあえてイチローと勝負するのは、個人的には充分 『アリ』 だったように感じます。

まぁ、結果は皆さんご存知の通りだったわけで、自分としては、強烈に拮抗した日韓戦の、最後の決め手は、「日本にイチローが居たから」、言い換えると、「イチローが居た分だけ、最後の最後に日本が出っ張った」 という思いが強いです。

投手陣では、MVPの松坂ももちろんそうですけど、岩隈、杉内のパフォーマンスを高く評価したいと思います。特に岩隈の、キューバ戦の投球は素晴らしかった。6イニング投げて、二つの三振を除いたアウト16個のうち、15個が内野ゴロ。「霧が出ていたので、ゴロを打たせるように意識して投げた」 と本人がコメントしたようですが、その通りになったわけです。事実、濃霧の中、小笠原の放った大きな左飛を、キューバ左翼手が 「完全に追いついたのに落球」 して、日本が貴重な二点(先取点であり決勝点)を手に入れているわけで、岩隈の投球術が光った試合(もちろんリードしてるのは城島なんですけど)ではないかと思います。

野手も、それぞれがよく打ち、よく守りました。でも、いちいち名前を挙げていくとキリがないので、我がベイスターズから選ばれた二名に関してだけ。

ケガで途中離脱した村田の、一次ラウンドのホームラン二本は、ともに試合を決める一発で、打撃面での活躍はもちろん大きいですが、守備でも二回、ファインプレーでピンチを救っていて、この面でも、大きくチームに貢献したと思います。

内川はもっとすごかった。決勝のあと、イチローが 「俺って持ってる」 というコメントをしてましたが、今大会に限っては、個人的に、『持ってる度合い』 的には、内川の方が上だったように思います。二次ラウンド順位決定戦で、一点先制された直後のホームラン、さらに決勝の5回、左翼線近くの打球をショートバウンドで捕球して打者走者を二塁で刺したプレイ、そして決勝の10回表、先頭打者としてヒットを打って出塁し、決勝点のホームベースを踏んだのも内川でした。

とにかく、野球の面白さ、熱さを、堪能できる大会でした。監督や選手だけでなく、日本チームスタッフ全員の方に、心から、おめでとう、ありがとうと言いたいです。
  1. 2009/03/27(金) 15:07:41|
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