眉月的雑感綴

実に面白い。

只今、強烈に、「ガリレオ」 ブーム中。

レンタル解禁となった、「容疑者Xの献身」 をtsutayaで借りたのをきっかけに、その後三日ほどの間に、10話分、5枚出ている 「ガリレオ」 のDVDを全部見て、さらに、原作の 「探偵ガリレオ」、「予知夢」(著者:東野圭吾氏)を読破、っちゅー勢いです。

自分が 「ガリレオ」 を初めて見たのは、『月9』 時代(2007年10月から10話分)の、釈由美子さんが出ていた、第八話の後半で、そのとき、「お、これはちょっとキてるぞ」 と思いました(その後のラスト二回分は見てない)。で、映画 「容疑者Xの献身」 公開当日に放映された、「ガリレオΦ(エピソード・ゼロ)」 を見たことで、「ちょっとキてる」 が 「かなりキてる」 に変わり、「容疑者Xの献身」 が、自分の中の、『見てみたい映画リスト』 に入った、なんて流れです。まぁ、結局、映画館には行かずに、レンタル落ち待ちだったわけですけど。

自分はもともと推理モノは好きで、推理小説もよく読むし、その手のテレビ番組もよく見る、なんてこともあり、この頃、『見てみたい映画リスト』 には、「相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」 なんかも入ってました(この作品も、最終的にDVDレンタルで視聴)。で、先に見た 「相棒・劇場版」 と、「容疑者Xの献身」 とでは、ずいぶん違う、これって親の違いなのかなぁ、・・・・ ってなことを感じたんですね。

親というのは、元となる(という表現でいいかわからんが)ドラマを放映しているテレビ局のことで、「相棒」 はテレ朝、「ガリレオ」 はフジです。

「相棒」 を見ていると、特にSPの回なんかは、社会正義みたいなものがかなり前面に出てくる雰囲気で、これはテレ朝のテイストだなぁ、と思うんですね。「相棒・劇場版」 もそうでした。これに対して、「ガリレオ」 の方は、SPに当たる回でもエンタテインメントに徹している感じが強く(最終回はちょっと社会正義っぽい臭いはしましたが)、「エピソード・ゼロ」、「容疑者Xの献身」 もこの流れ通りで、ああやっぱフジテレビの作品なんだなぁ、と感じます。

個人的には、モノ自体が娯楽なんだから、娯楽に徹してもらいたい、社会正義を押し付けられたまま最後までズルズルいっちゃうのはちょっと勘弁、って気がする。純粋に、謎解きの面白さ、トリックや伏線の張り方の充実度合い、言い換えると、「気持ち良く騙されたい」 んですよね。そんなこともあって、正直なところ、「相棒・劇場版」 は、あまり後味が良くなかった。その点、「容疑者Xの献身」 は、気持ち良く騙されたように感じられたし、気持ち良く泣けました(雪山の件は必要ねぇかなぁと思ったけど)。

話を 「ガリレオ」 に戻して。このドラマ、自分は、原作を、うまくテレビ用に脚色しているなと思います。自分は、『月9』 分と原作とを、ほぼ同時進行で観賞したので、より一層、そう感じるのかも知れません。

原作では、主人公のガリレオこと、湯川学・帝都大学物理学准教授は、大学生時代の同期生である草薙俊平刑事と一緒に事件の解決に当たっていますが、テレビドラマでは、柴咲コウさん演じる、新米女性刑事の内海薫が相手役になってます。また、原作では、草薙刑事のフリに応じて、割と積極的に事件解決に入り込んでいる湯川准教授を、テレビ版では、トリックの解明 『のみ』 に強い興味を示す人物に変換していて、その結果、強烈に魅力的なキャラクターが出来上がっていますね(ここいらは、自分が、算数大好き理学大好き人間だからかも知れませんが)。

湯川学役を演じている福山雅治さんとの相性も素晴らしい。見事なキャスティングと言えるでしょう。結果として、容姿端麗、眉目秀麗の若き天才物理学者・湯川学と、情熱派新米刑事の内海薫とのカラミが、非常に高いレベルのエンタテインメントを構成しています。テレビ版のみに登場する、美人監察医・城ノ内桜子(真矢みきさん)も、いい感じにエンタメ性を高めてくれています。音楽(オープニングとキメどころで使われている 「VS.~知覚と快楽の螺旋~」 )も、タマランのだよなぁ。

因みに、「ガリレオ」 は、東京都大田区が舞台になっていて、作品中にも、山王、梅屋敷、大森、蒲田、羽田、鵜の木など、大田区内の実在の地名が結構出てきます。内海刑事の勤務先(?)、「貝塚北署」 も、大森貝塚からのネーミングであることは間違いないでしょう。自分は大田区民だもんで、ここいらにも、ヘンに親近感を覚えたり。

『月9』 分の白眉は第一話。これは強烈でした。物理学者が謎解きをすることの必然性、トリックを解明していくステップの整然性と伏線の撒き方、登場人物のキャラの立たせ方(特に、「犬のウンチ」 の件)、原作をもう一捻りした部分の気持ち良さ、などなど。内海刑事のウソ泣きの部分→エンディングのオチは余計だな、っちゅー気がしますが、それがなければ、間違いなく、自分の中では、「(エンタテインメントとしての)推理ドラマの最高傑作」 です。

「ガリレオ」 で使われている、天才が高速思考に入ったシーンを、そこに至る場面のフラッシュバックで構成する手法は、そのまま、同じフジの月9ドラマ、「Voice」 にも使われていますが、こっちはちょっと落ちるかなぁ。「Voice」 の主人公は、法医学ゼミに所属する医学生という設定ですが、推理のステップが法医学とシンクロしてないし、メインの登場人物が、あまりにも子供なんで、あんまり印象が良くないんですよね。

昨日、図書館に行って、東野圭吾氏の著作を検索しているとき、探偵ガリレオシリーズに、「ガリレオの苦悩」(2008年秋発行) という本があることを知り、「お、これは読んでみたいぞ」 と思ったのですが、大田区内図書館の蔵書約30冊に対して、貸し出し予約が300件を超えてたので、予約は断念しました。んー、やっぱ、人気あんのね。
  1. 2009/03/28(土) 22:25:30|
  2. 眉月的日常
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<検証作業は割と楽しかったりする | ホーム | イチローの物語>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://bigetz.blog62.fc2.com/tb.php/303-dfd9e93e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

bigetz

Author:bigetz

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Temporary Counter

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する