眉月的雑感綴

山の神様は疎まれるべき存在か

バトルさんちに年明け一発目の情報が出ましたけど、力を入れてコメントするような作品が見当たらないことでもありますし、ちょっと旬落ち気味なのを覚悟の上で、箱根駅伝関連の話なんかを。

去年に続いて、復路にあたる三日の昼ごろに、京急大森町駅付近の一国(いちこく/国道1号ではなく第一京浜、国道15号線のこと)まで足を運びました。

見渡す限りのオカ側の歩道に二重三重の人垣ができ、母校の名を刺繍したタスキを肩にかけ、正月の一国を駆け抜けていく若者たちに、さかんに声援を送る。何かこう、すごく昭和的な風景なんですよねぇ(見物人の多くが携帯電話を手にしていることに目を瞑れば、なんですけど)。こういう風景を見てると、「ああ、まだ日本も捨てたモンぢゃねえなぁ」 なんて感じたりします。

・・・・ と、そんなノリの記事でも一発起こすかなぁ、なんて考えながら、四日の朝、ブラウザを立ち上げてみると、YAHOO!のトップページにリンクがある最新ニュースの中に、こんなのがありました(発信元は共同通信)。この手のWebページは、鮮度が落ちるとネットから消えることがよくあるので、ちょっと長いですけど、内容をまるまる引用しておきます。

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山上り偏重に疑問の声も 区間割りの再検討が必要?

 86回の歴史を誇る箱根駅伝はことしも名物「山上り」の5区で大逆転劇が演じられた。高低差860メートル以上を駆け上る天下の険は10区間最長の23.4キロ。首位と4分26秒差をひっくり返した東洋大のエース柏原竜二の激走は称賛するしかないが、総合力を問われる駅伝で全体の勝負に占める割合が山上りに偏重しすぎと疑問の声も出ている。

 かつて花の2区で沸かせた早大の渡辺康幸監督は「山を爆走したチームがほぼ優勝。それが最近の箱根になっている」とエース区間の意義低下を嘆き、早大OBの瀬古利彦氏も「1~4区はもういらないんじゃないの」と冗談めかして言う。これに対し、東洋大の佐藤尚コーチは「“柏原包囲網”でまた区間変更したら不公平」と警戒した。

 背景には世界で戦えるマラソン選手の育成と強化を目的に、2006年の第82回大会から4区が短縮され、5区を2.5キロ延ばした変更がある。それ以降、5区で逆転しての往路優勝は5年連続となり、総合優勝を左右する傾向も強まった。

 関東学生陸上連盟の青葉昌幸会長は区間割りの再検討について「現状では考えていない」と話すものの、「最優秀選手が山上りの選手ばかりなのはちょっと…」と本音も。

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んー、この 「山登り偏重」 とか、「区間変更」 とかの考え方は、激しく間違ってる気がする。

もともと、(東京から)箱根までのコースで競技を行う以上、山登り、山降りの区間ができるのは当たり前のことで、特に山登りに当たる5区では、選手の出来不出来が走破タイムに大きく影響するのも当たり前のこと。だから、それを見越した戦略を持って、参加各校が試合に臨むのも当たり前。

山登り偏重がイカンということは、突き詰めていくと、コースを全行程平地にするのがいい、と言ってるのと同じことで、山登り偏重云々の論は、そのまま、箱根駅伝の存在是非を論じているのと同じことだと思うんですね。で、「最優秀選手が山上りの選手ばかりなのは・・・」 と嘆くのなら、最優秀選手の選出そのものをやめてしまえ、とも思ったり。

個人的には、2006年に行われた、往路の小田原中継所の移動も、「美しくない」 という印象。ただこれだけのことで、「世界で戦えるマラソン選手の育成と強化」 なんて図れるとは思えないし、「全区間20km超」 という、箱根駅伝だけが持つ伝統美を損なっただけなんじゃないかと。

箱根駅伝は、競技者だけでなく、競技区間沿線に住む人たちにとっても、正月二日三日の年行事であり、立派な日本の文化だと思うんですね。そんな背景があるから、世界で戦う云々なんつーお題目を理由にして、各区間の距離を弄ったりして欲しくないんですよ。マラソンランナーを育てたいんなら、学生オンリーのマラソンレースを新設すればいい。

驚異的なタイムで5区の山登りを走り切り、山の神とまで呼ばれる選手が出現する。結構なことじゃありませんか。快哉じゃありませんか。なぜ、この事実を、競技関係者全員が諸手を上げて喜ばないのか。彼に追いつき追い越すような選手になりたい、そういう若者を育てたいという声が前面に出て来ないのか。ちょっと哀しいです。

ルール変更は、競技中に脱水状態や低血糖状態に陥って、ストップしてしまう選手がなくなるようにすることだけに心血を注ぐ。でもって、くだらない理由で2006年に弄った、往路の小田原中継所の位置を元に戻す。箱根駅伝は、そうあって欲しいと思うのです。
  1. 2010/01/05(火) 23:04:54|
  2. 眉月スポーツ
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