眉月的雑感綴

秘話放出の年末大サービス

2007年も、あとわずかですねぇ。
クソ忙しく且つクソ寒い年末のこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年の創作は、『獣たちの夜会』に明け暮れた感があります。読み物としての文章量もかなりまとまったものになりましたし、関連のポザ絵も100枚以上作りました。で、今年も終わりなので、この作品に絡んで、ちょっくらおまけみたいなものを。

『獣たちの夜会』は、今までに自分が創作した読み物の中でも、テイスト的には一番『真っ黒』なわけですが、実は、公開するに当たり、「こいつはあまりにもヤバいだろう」と思って削っちゃった部分があるんです。で、まぁ今年も終わりだし、この部分を完全にお蔵入りさせてしまうのもちょっともったいないし、ってことで、ホンマにヤバい箇所はピ――という自粛音で隠して、こちらで披露することにしました。

作中、大学時代からの腐れ縁、みたいな関係で、『坂田』と『藤原』という二人のキャラが描かれています。本文を読まれた方は、藤原を、「メイリンの演技だの策略だのが見抜けない、坂田に比べるとマヌケなキャラ」であるように感じたかと思いますが、ここでお披露目する文章を読めば、坂田と藤原の、自分が描きたかったキャラ割、人物像みたいなものが、見えてくると思います。

第五話の最後、KOされてもなお、激しい憎悪をあらわにする真紀を、メイリンがスリーパーホールドで失神させたあとのシーンです。

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 リングの上では、黒いコーナーマットを背にしたメイリンの前に千夏が立ち、メイリンのグローブを固定しているテープに鋏を入れていた。そして、それ以外に、プライムローズのスタッフと、自分の試合後にセコンド役を務めていた女性たちの何人かがリングの中に入り、『メインイベント試合終了後のお楽しみ』の準備が進められていた。

 藤原と坂田は、その様子を、その日の 『関係者席』 となったテーブルから眺めていた。

「なあ、坂田、…… お前、ずいぶん水臭いじゃないか。」

 何の前触れもなく、藤原がそう口にすると、坂田は、リングの方から藤原の顔へと視線を移し、「ん? 何のことだ?」と訊き返した。

「お前が連れてきた、例の、『接待』 のお客さんな。…… お前は、あの男のことを韓国人だと言ってたが、…… そりゃ、嘘だな。…… 同じ朝鮮民族だが、あの男は、韓国人じゃない。北の人間だ。…… そうなんだろう?」

 「そうなんだろう?」 と言ったところで、藤原は坂田の方に顔を向けると、坂田は、ほんの数秒、何も言わずに、藤原と視線を合わせていた。そして、目の前のグラスから、ウーロン茶を一口すすってから、少し息苦しそうに口を開いた。

「どうしてわかった?」

「一番目についたのは、あの男の歩き方だな。変に軍人っぽい感じがしたんで、あれっと思ったんだ。…… あとは、店の者に接しているときの仕草とか、身につけている衣装や、着こなし、立ち振る舞い、そのすべてが、俺が今までに見てきた韓国人とは、微妙に違う。それに、お前が、あの男のことを、俺に韓国人だと紹介したからには、日本人でも、中国人でもないだろう。そうなると、答えは一つしか残らん。…… 簡単なモンだ。」

 そこまで言い終わると、藤原は、坂田の方を向いて、にやりと笑って見せた。

「…… 水商売人の感性なり、観察眼なりを、嘗めちゃいかんよ。…… 外国人、特に、東アジア系の客が来たときに、そいつがどの国から来た人間なのか、っちゅうことを見抜けんようじゃ、この六本木では、一流の店はやっていけん。」

 坂田は、しばらくの間、黙ったまま藤原の顔を見つめていたが、やがて、藤原の目から視線を外して少し俯き、小さく息を吐き出した。

「すまん。…… 変な気を遣わせたくなかったんだ。お前にしても、彩ちゃんにしてもな。」

「ふむ。…… まぁ、彩には、そこいらは黙っててくれた方が有難いが、俺の方には、そういう隠し事はナシにしてくれ。…… それはそれとして、あの男が北の人間であること以外にも、気づいたことがあってな。こいつと、ちょっとした情報を組み合わせて、少し頭を働かせると、面白い推理が成り立つ。…… どうだ、聞きたいか?」

「あ、…… ああ。…… 教えてくれ。」

「よし。じゃあ教えてやろう。…… お前の言い分だと、今夜は、あの、北から来たお客さんを接待するために、こんだけの女の子を集めてボクシングをさせた、っていうことになるわけだが、それにしちゃぁ、あの男、俺の目から見ると、今ひとつ、入り込んでる感じがしないんだな。確かに楽しそうにはしてるが、他の客の入れ込み加減に比べると、熱の入り方が足りん。…… で、これから、メイリン様のSMショーが始まるわけだが、仮に、あの男が本当に求めているものが、そういうものだったとしても、そうなら、別にボクシングなんか見せずに、初めから、そういうところに連れて行くなりすればいいだけの話だ。…… じゃぁ、なぜあの男が、今夜、リングサイドの一番いい席に陣取って、女ボクシングを観戦しているのか。そう考えているうちに、俺には、あの男の目的は、自分が楽しむ以外のところにあるんじゃないか、と思えるようになってきたんだな。」

「…………」

「でもって、ここに情報をプラスする。…… 一つは、お前が、試合の様子を撮影していること。今夜、リングに上がった女の子を試合内容を査定するためだ、っちゅう話だったが、一度撮影しちまえば、それ以外の用途に使えんわけでもあるまい。…… それと、もう一つ。北の将軍様は、ピ――(内容が過激なため自粛)―――、ってことだ。…… この世界のマニアなら、誰でも知ってること、…… 俺に、そう教えてくれたのは、お前じゃなかったか?」

「…… あ、…… ああ。…… 確かに、昔、そんな話をしたな。……」

 坂田は、藤原の観察力、推理力に、恐怖感すら抱いていた。

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このあと、かなり長い藤原のセリフでこの箇所が終わるんですが、ここはホンマに、ほぼ全面的にピ――なので自粛。ま、それだとワケわかんないと思うので、「今夜の試合を撮影したビデオを北に持ち帰らせることだろう」ってのが含まれるというとこだけ晒しておきます。

では皆様、良いお年を。
  1. 2007/12/31(月) 16:08:09|
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